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十六夜薔薇 ◆F.EmGSxYug デパートへとワープするためA-3へと向かうチルノ達の歩行は、特につつがなく終わった。一言も会話もない重苦しい空気ではあったものの、チルノはミラクルコンタクトの副作用で体調は万全であり、グラハムとリンもさほど疲労していない。足が止まったのは道なりに歩を進めていき、その道が途切れるかどうかという地点。同じくデパートに帰還する途中だった、メタナイト達と進路が重なった場所だ。「なぜここにいる?」「あれだけ派手にやっていれば、こちらからも目に付く。 合流するために、帰路を変更しただけだ。大した寄り道にはならないからな」「そうではなく、なぜ離れて行動しているかを聞きたいのだが……」「えっと、ユベルが……」合流して早々に問いかけるグラハムに、キョン子の口はグラハム達がデパートを離れた後のことを掻い摘んで話した。それと並行して、ドナルドとの戦いで一部を消耗し或いは新たに得たチルノの支給品を整理する。といってもキョン子に銃を渡す代わりに、逆刃刀とくず鉄のかかしをそれぞれグラハム、チルノへと移譲した程度だが。メタナイトとリンは無言で会話に聞き入り、ベジータは興味ないとばかりに少し外れたところで退屈そうに腕を組んでいる。支給品整理のしばらく後に説明は終わり、グラハムは次の質問を口にした。「成程。それで、成果はあったのか?」「オフィスビルに到着して早々に、あの放送があったのでな。 ひとまずさいしょ……」「おい、待て」その瞬間だった。突如、ベジータが会話を打ち切ると同時に……東に向けって気弾を放ったのは。鈍く弱い日光の下に光と、遅れて煙が舞い上がる。気弾が直撃した哀れな木が折れた。ほとんどのメンバーが事態についていけない中、チルノだけが、見た。少なくとも半エリアは先にいる、煙の中から抜けだした何かを。「誰か……いる……包帯をぐるぐる巻きにして……」「あの気……以前とは違うが、ヤツだ。 間違いなく、十六夜咲夜とかいう女だな」「え」「木の影に姿でも隠して、奇襲を仕掛けるつもりだったか。 ちょうどいい。時間もないんだ、ここで片付けてやる」退屈そうな様子から一転、笑みを浮かべているベジータ。今までの咲夜ならこの距離でも能力を制限されたベジータが気付けたかどうかは怪しいが、今は違う。ドナルドから受けた魔力を垂れ流しているような相手の気を探ることは極めて容易。強化は、ベジータと戦うという一点では完全に仇となったのだ。そのまま撤退する咲夜を追おうとベジータは足を踏み出し……思い出したように、同行者達に振り返った。「何をボーっとしている。メタナイト、チルノ、貴様らも来い。 ヤツを仕留めるなら、俺たち三人掛かりの方が確実だ。 一緒にいる奴らを巻き込む心配もなくあの女を倒すチャンスなど、 逃す手はないだろう」「……でも」「ベジータの行動には一理ある。 十六夜は奇襲に失敗した。後の禍根を断つためにも、ここで追撃しておくべきだ」「分かっているようだな。なら、さっさと行くぞ!」そう言い残して、ベジータは一気に飛び立つ。口調こそ乱雑だがある意味ではベジータらしくない言葉だったからか、それに同意したメタナイトもまた追うように飛び上がった。一瞬チルノは目を伏せたものの、顔を上げてグラハム達に振り返る。「グラハム、あたい達は咲夜を追うから…… デパートからみんなを連れてきて、戦闘機のとこで待っててくれないかな」「構わないが、なぜデパートを出る必要がある」「時間もないし……あとは、リンの話なんだけど」「なんですの?」「ドナルドが言ってたっていう話。 タケモトを連れて塚モールに連れてきた方がいいのかも」「リン……ちゃん、だっけ、何か知ってるの?」「……あまり、私をあてにされても困ります」キョン子の口から放たれた言葉にリンがそう返すの確認して、チルノはベジータ達が跳んでいった方向へと向き直る。そのまま、彼女自身も跳ぼうとした矢先、後ろからグラハムが声を掛けた。「何よりも、まず自分の心配をして戦え。生きていなければ、意味が無い」濁った曇り空の下には、あまりにも清純すぎて説得力のない言葉だった。さもありなん。どこか皮肉げな言葉を残し、チルノは空に身を投げていく。「……努力は、する」■駆ける。あっさりと存在を看過された咲夜は、一時撤退するべくひたすらに駆ける。幸い、天候は依然として曇天。多少包帯がほつれても平気なようだった。ならば、今は意に介さず走るのみ。少なくとも1対他を何の遮蔽物もない平原でやるのは自殺行為に尽きる。(ドナルドが死んだようだから偵察をする、程度の距離だったのに…… まさか、あの距離から気づくだなんて!)ギリ、と犬歯を噛み締める。無論、時を止める4秒間に相手に接近し攻撃できる程度の距離しかなかったのなら、咲夜の勝利はほぼ確定していた。だが、その距離から相手の位置を察知し、更にそこから相手を狙撃できるのが、ベジータと今のチルノなのだ。この距離では時を止めている間にメスを投げようと、時が動き出してから対応されるのがオチ。時間停止はせいぜい瞬間転移くらいの効果しか発揮し得ない。遮蔽物がある場所で視界を阻害するなら、咲夜にとって極めて有利だが……遮蔽物のない場所で視界を阻害されることは、咲夜には極めて不利に働く。「くっ……」それでも何度も時を止めて時間を稼ぎながら、目くらまし程度にメスを投げつつ撤退行動を取り……取り囲むように着弾した十以上の気弾と氷の矢に、思わず顔をかばった。「煙幕……!」止まった世界の中で舌打ちする。時を止めるとは言っても、実際のところ全てを止めるわけではない。当然ながら咲夜自身とその周囲の大気は、止まった世界で動くために止まらないのだ。つまり、咲夜が土煙の近くに近付けばその土煙は動き出し、更に咲夜の視界を阻害する。無論、それはチルノ達も同じだが……「いない――時を止めたのね。今度は……」「そっちか!」「よくわかるな、お前達」時が動き出すと即座に咲夜の居場所に合わせて代わる、爆撃の方向。気を探る能力で時間停止に対応できることは孫悟飯とクリリンが実証済みであるし、チルノは千里眼スキルと弓術を持つ自分を転写すればこの程度の煙幕は問題ない。時が動き出してから再度咲夜が止めるまでだいだい1秒から2秒ほどだが、ベジータと今のチルノにとって、それだけの時間があれば攻撃する先を変える程度の対応は可能だ。メタナイトは探知の手段がないため、自然と反応は遅れがちになるが……逆に言えば、一歩引いた視点だからこそ見えるものがある。「まずいな……チルノ!」「え、なに? ……あ、また時を止めたみたい」「塚モールに逃げ込まれる。そこではやつの方が有利。そこで、だ」メタナイトは口を開くと、氷の矢を数本まとめて番えては放つチルノに対して手短に自分の考えを伝えた。咲夜はあてもなく逃げていたわけではない。塚モールは遮蔽物には事欠かない。それを利用すれば、時間停止というアドバンテージはより活かせるだろう。少なくとも、逃走される可能性は大きくなる……従って、そこにたどり着く前に痛烈な一手を撃ち込む必要があるのだ。「……恐らく、咲夜は私の攻撃を警戒していないだろう。そこを突く」「そっか、なるほど」「問題はお前がこれを出来るか、だが……」「問題ない」「よし、ベジータ、次に咲夜が時を止めた後、私も攻撃に参加する。 お前も目一杯弾を撃ってくれ。できるな?」「俺を誰だと思っている? サイヤ人の王子、ベジータだ!」さすがに咲夜のところまで何を言っているかは届かなかったが、何か話し込んでいる、という事くらいは咲夜にも分かった。間違いなく、勝負どころ……もう少しで、塚モールに入り込めるのだから。「私だけの時間よ―― 『スタープラチナ・ザ・ワールド』!」時は止まる。確かに、止まった世界の中でも煙の中は咲夜も見えないが、そもそもベジータ達は、止まった世界の中では見えない。「見ることを阻害される」ことと、「そもそも見ることができない」という差。煙で視界が覆われているとはいえ、朧気ながらベジータ達が撃っている弾を視認し、それがどこに着弾するか予測することが出来る。咲夜が方向を定めて塚モールを飛び込もうと駆けてからしばらく、時は動き出し――(竜巻――!?)コンマ数秒とおかず迫ってきた数メートルほどの竜巻に、咲夜は方向転換を強いられた。言うまでもない、メタナイトが七星の剣と己が技で巻き起こした地を走る竜巻である。大気の流れは矢や気弾と違って眼に見えるものではなく、時の止まった世界においては咲夜が近くに行かなければ感知できないもの。まして、今まで攻撃に参加していなかったメタナイトに対し、咲夜は注意を疎かにしていた。煙で遮られた視界と穴の開いた注意では、対応できないのが道理。だが、咲夜はほくそ笑む。(焦ったわね、一頭身仮面。 確かに予測の範囲外だったけど、土煙まで吹き飛んでしまうじゃないの。 これで、視界が確保できる……有利となるのは、こちらよ)次に時間を止めるまでの約一秒、耐え凌げば生き残れる――そう推察した瞬間、飛来した「矢」に、絶句した。――メタナイトの正面の大気は、彼の剣技によって切り裂かれ一時的に真空となっている。当然、その真空には周囲から空気が流れこんでくる。「スリップストリーム」と呼ばれる現象に近い。その気流を利用して、チルノは己が矢をその流れに乗せ、打ち込み、加速させたのだ。……とは加速したところで、加速したのが「ただの矢」ならば、咲夜があらかじめ予測していた通りの軌道を走るだけ。だが、チルノが矢としたのは元から支給されていた矢でもなければ彼女が生み出す氷の矢でもなく――呂布奉先が得物、方天画戟である。元々、戟とは戈と矛を合わせた武器であり、戟の一種である方天戟は、切・突・叩・薙・払など、様々な用法を備える武器だ。それ故に一般兵にとっては中途半端な武器となりやすく戟は廃れたが……呂布によって十全に扱われた方天画戟は状況に合わせて剣、矢、矛、槍とその身を変え、最善の実力を発揮するのだ。完全な力を発揮した方天画戟を一人や二人で相手にし五体満足に生き残るのは、軍神と呼ばれるに足る者のみ。その方天画戟を「百発百中」の弓を以て矢として放てばどうなるか……答えが、ここにあった。(矢が、曲がっ――!?)――チルノはただスリップストリームで矢を加速させたのではない。ベジータの放ったエネルギー弾に矢として放った方天画戟を空中で掠らせ、進行方向を変化させたのだ。スリップストリームに突入した物体は、気流故に軌道が不安定となる。そのため、ある意味では方向転換が容易いと言えるが、それ以上にどこを向いてしまうかわかったものではない。にも関わらずそれを読み切り、コントロールするというその絶技――空中で曲がり、標的に襲いかかる矢。それは呂布や黄忠と言った英傑には劣るとは言えども、もはや達人と呼べる域を越えていることは疑いようもない魔技であった。それでも、咲夜の「スタープラチナ」はその魔技にすら反応し、方天画戟を殴りつける。しかしながら、矢として放たれた方天画戟の力は……咲夜が引き出せるスタープラチナのパワーを容易く凌駕していた。「あうぅっ!」「よし……ゲイル」『クァッ!』弾き飛ばされた咲夜を、更に追撃するゲイルの風。無論、チルノの両手は未だ塞がっている。故に、使ったのはメタナイト。あらかじめ荷物を預かり、取り出しておいたのだ。塚モールに林立する建築物のうちの一つに、咲夜は頭から激突した。意識が飛びかけた咲夜の左腕を、更に容赦なく氷の矢が貫き、壁に磔にした、瞬間。咲夜の体が消えた……磔にされた、左腕を残して。「チッ、あの女……」「待て、ベジータ」更に、咲夜の傍らにあったガソリンタンクが発火していた。雨が降っている中でも燃え盛り、建築物にまで延焼する火勢……元は、スタープラチナがその精密動作により持った金属とガソリンタンクをぶつけ、火花を起こし着火させたものだ。塚モールは先にも火災が起こっていたが、更なる種火の追加によりより煙は増えていく。雨が降っている以上そのうち消火されるだろうが、雨足が弱くなってきている以上はしばらく燃焼し、煙を起こし続けるだろう。咲夜が塚モールのどこかに隠れる、助けとして。のっぺらぼうのような表情で、ぽつりとチルノが言う。「逃げられたね。それとも、あたいは……」「……チルノ?」「なんでもないよ。ベジータ、位置探れないの?」「……奴の戦闘力は、ものの見事に半減したらしい。 そのせいで奴の気は小さくなって探りにくくなっている。 少なくとも、さっきより近づかないとわからん」訝るようなメタナイトの言葉をチルノは振り切って、方天画戟を回収しながらベジータに問いかける。もっとも、ベジータの答えは一面ではあるが全てではない。ベジータ達は知らないが、咲夜の戦闘力はドナルドによるものもあった。そしてドナルドの強化が切れて戦闘力が下がってきた分も、気を探りにくくなっている一因と化している。制限された気の探知能力では、咲夜を探知するために更に近付く必要があるだろう。……それはつまり。咲夜を追撃するには、遮蔽物がごまんとある塚モール内に立ち入る必要があるということ。ここで倒せなかったことは、見事なまでに片手落ちと言わざるを得ない。「相手の位置がつかめない以上、一纏まりなのは逆に危険だ。 遮蔽物から奇襲されて全滅する。退くべきだろう」それが一因となって、メタナイトがそう提案する。だがそれをベジータは歯牙にもかけず、チルノはやんわりとそれぞれの言い方で否定した。「フン、奴の戦闘力のコントロールは完全じゃあない。ある程度近付けばわかる。 何より、ここで退いたらまたいつ奇襲を掛けられるかわからんぞ」「だがな……」「メタナイト、きっと咲夜は二度と平原で奇襲を仕掛けてこないよ。 首輪探知機だってもうあんまり使えないんだし、 戦えないみんなを巻き込むような戦いはしたくない。 ここで決着を……付けないと」 「……しかし」「しかし、なんだ」ベジータが先を急かす。それでもメタナイトは言葉に詰まったままだが、依然として追撃に否定的なことは明らかに見て取れる。フン、とベジータは吐き捨てた。「……あの女と知り合いであるこのガキが心配か。下らん」「え? あたい?」それが真実だった。メタナイトが咲夜の討伐を渋ったのは、仮にも味方と敵対することになるチルノに対する心配。今のところ彼女は冷酷に情の欠片も見せず、咲夜を攻撃している。けれど、それはチルノが無理をしてはいないかと危惧しているのだ。もっとも、実際のところはこれさえも建前で、実際は咲夜と親しい関係だった美鈴に対する罪悪感があったのかもしれないが。それを下らないと吐き捨てられ、メタナイトは声を荒げた。「ベジータ! いくらなんでも言いすぎだぞ!?」「貴様らの事情なんぞ知ったことじゃないがな、その心配は無駄だ。 主催者どもをぶちのめして脱出した後、 ここに連れてこられた連中をドラゴンボールを使って生き返らせる。それで済む」「なに? そんなことが出来るのか?」意外な答えに、仮面の下で表情を変えるメタナイト。無表情だったチルノも、僅かに目を見開いた。「ああ。 少なくとも俺は生き返ったことがある、距離も問題にならないはずだ」「あたいは知らないけど。 そのドラゴンボールとか言うのは、違う世界にまで効果を及ぼすの?」「なにをふざけたことを。距離は問題にならないと言っただろう」「距離の問題じゃなくて……なんて言うんだろう……」「距離の問題じゃない違う世界……? トランクスの言っていたパラレルワールドとやらのことか? ふん、その程度……いや……確かに、誰も言わなかったが……」今度は、ベジータが言い淀む番だった。もし本当にドラゴンボールがパラレルワールドなどにも効果を及ぼすなら……成長したトランクスが来た未来もそれで救えるはずなのだ。時空改変によって分岐したトランクスの未来とベジータの現在は、パラレルワールドの典型なのだから。だが、それをピッコロ達を始めとして誰一人として提案しない。それは……恐らく。「ほら、世の中はそんなに、上手く出来てないんだよ…… だから――戦わなきゃ。ね?」「咲夜を説得したいんじゃなかったのか?」「言ったでしょ、こっちの強さを見せる、って。 まず、あいつを動けなくしてからじゃないと、あたい達がやられるじゃない。 ……あたいの我侭で、ベジータやメタナイトを死なせるわけには、いかないよ」暗い表情で、チルノは言う。チルノはリンを殺さなかった。仇を前にして剣を収めた。けれど、誰もがそんなことが出来るなら、世の中はとっくに平和になっている。「そうだな……俺もそう思うぜ」「ベジータ、何を……! ドラゴンボールとやらでも、ほとんどの奴は生き返らないんだろう!?」「半端な情に流されて友情ごっこをするのは無駄だ。 ドラゴンボールで生き返らないなら尚更、あの女を無力化しないとならん。 そうしないと死ぬのは俺たちなんだ。 チルノもそうだが、今はうだうだ考えるより、まず生き残ることを考えろ」それはある意味正確で、この場では最善とも言えるアドバイスだった。サンレッドの死が彼を変えたのだろう。ベジータはベジータなりに、チルノを気遣っている。それが分かったが故に、メタナイトは反論できない。だから、話す相手を変えた。「大丈夫なのか、チルノ」「え……」その言語に、息を飲むチルノ。仮面越しの視線が、その言葉が意味することを雄弁に語っていた。「……大丈夫かと、聞いている」「あ……ぁ、う、うぅん……んっ、大丈夫? 大丈夫よ。だって、さっきの戦いは無傷で終わったじゃん。 そうそう……ゲイル、返してよ」「それはいいが…………そういう意味では、ないんだが」「行くぞ、さっさと付いてこい」 会話を無理矢理打ち切るように、ベジータが塚モールへと歩き出す。それにカードを受け取ったチルノが続き……結局、メタナイトはそれに従うしかなかった。未だ、雨はやまない。■「大丈夫なのか、チルノ」「え……」思わず、あたいは息を呑んだ。メタナイトは言ってる。お前は大丈夫かと。これは、体の怪我について言ってるんじゃない。こころの問題。知り合いに平気で手を下すようなことをして、大丈夫なのかと、そういうこと。思わず、本音が漏れそうになる。『怖い……怖いんだよ、私が! 文の仇だったドナルドを前にしても、憎しみを押さえ込めた! その癖、一応知り合いだった相手を弾幕ごっことかそういう手加減抜きで撃てた! 憎しみを我慢できたときは、文の言うとおりにできたって、思えたよ? でも、違うのかもしれない。 あたいはただ……おかしくなったのを、文の言うとおりにできたってことにして、 目を、逸らしてたのかも、しれない……あたいはもう、昔のあたいじゃない…… そうして、いつか、『あたい』は消えて……『私』になるんだ』不安を叫びたくなる。助けを求めたくなる。だってそうでしょう。昔の自分だったら……こんなことは、きっとできない。重傷を負わしたり殺してしまうのは力加減を誤ってとかそういう時であって……その結果を分かった上で見定めてやる、なんてことは、昔のあたいにはできない。それでも、そう言ったのは心のなかだけで。喉の震えは起こさなかった。「……大丈夫かと、聞いている」「あ……ぁ、う、うぅん……」メタナイトの言葉は続く。思わず、否定しそうになる。大丈夫じゃないと、言いそうになる。『大丈夫じゃないに決まってるわ。当然だよね…… 今まで散々、この剣に頼ってきた。当然の、ツケだわ。 それでも、これを使わなきゃ勝てないの、あたいは! 元のあたいはただの妖精で! バカで! 弱いんだから……だから、文が死んだ! 戦わなきゃ! 文は無駄死になんだから!』反射的に、こんなヤケになったような言葉が脳裏に走って。「んっ、大丈夫? 大丈夫よ。だって、さっきの戦いは無傷で終わったじゃん。 そうそう……ゲイル、返してよ」「それはいいが…………そういう意味では、ないんだが」それを、飲み込んだ。これは永遠に、自分の中だけで思っておくべきことだ。眉一つ動かさないまま、とぼけた言葉を返す。咲夜にまず行うべきことは、ドナルドと同じこと。完全な無力化。物差しは、あくまでできるだけの多くの命を生き残らせること。例え憎む相手だろうと、生き残らせる道があるなら探すべきだし、親しみのある相手だって、命を奪うかもしれないならその危険が取り除けるまで気を抜かない。憎しみを押さえ込めたように、親しみだって押さえ込めなきゃいけない。そんな冷たい生き方を、理想にもっとも近いんだって無様にも信じた。■そうして、三人は塚モールへと足を踏み入れた。時間的に、咲夜が塚モールを離れている可能性は低い。なぜなら、チルノが空を飛んで周辺を見渡しながら進んだからだ。外に出て歩いていれば、確実に発見されただろう。よって、咲夜がいるのは塚モールのどこかの建築物、ということでほぼ間違いない。メタナイト達がいる場所へ戻ってきたチルノが、まず話を切り出した。「ベジータ、咲夜のいるとこわかる?」「まだ戦闘力は感じ取れん」「互いに視界に入る距離で、かつ密着しない距離を心掛けて行動するべきか。 それなら、時を止められて全滅することは避けられる」「そう…… なら、ついでに何かロボットとか出てきそうなところ探してほしいんだけど」「なんだそれは」「リンが言ってた。塚モールからロボットが出てきたってドナルドが言った、って」「そうではない。ロボットが出てきそうなところ、と言われても分からん」「あたいも知らない」「…………。 外観を見るかぎり、この塚モールに機械の整備が行えるような場所はない。 ドナルドの勘違いでなければ、恐らく隠された施設になると思うが」「わかった」「お前らで勝手に探せ。俺は戦闘力を探ることに集中するぞ」こうして、塚モール内の探索は始まった。もっとも、ベジータが独断専行で歩き出しがちであるため、チルノとメタナイトがそれに合わせて動くことになったが……咲夜を見つけることは進まなかったが、隠された施設の手掛かりはあっさりと見つかった。というか、わざわざ看板にエレベーターで行ける場所について書いてあった。「ねぇ、メタナイト。一番下は、格納庫なんだって。 あたいよく知らないけど、格納庫ってさ……」「……こうも露骨に明示していると、逆に罠を疑うな」「つまり、エレベーターへ行けばいいのか」何せ雄山でもあっさり見つけられた看板である。見つけられないほうがおかしい。胡散臭げに看板を見つめる二人を置いて、エレベーターへ歩き出すベジータ。慌てて二人が追いかけると、ベジータは既にエレベーターを呼ぶボタンを押していた。階数が書かれたパネルが切り替わる様子に、チルノが眉を顰める。「……中に咲夜が乗ってたらどうすんのさ」「その心配はいらん」ランプが光り、チルノ達がいる場所にエレベーターが到着したことを知らせる。その瞬間ベジータは真正面に掌を向け、開き始めてもいない扉ごとエレベーターのかご内部を気弾で吹き飛ばした。そのまま埃や破片に塗れたことを意に介さず悠々とかごの中に足を踏みこむベジータを、チルノとメタナイトは何とも言えない表情で見つめた。「…………」「…………」「何を迷っている。 中に気はないなら、奴は乗っていないか死んだかのどちらかだろう。 それで貴様ら、どこへ行くつもりなんだ」「一番下の階……格納庫だ」肩を竦めながら乗り込む二人。未だ煙に塗れているエレベーターの乗り心地は最悪だ。ともかくチルノが格納庫へのボタンを押したが、ブー、と音が鳴る。雄山の時と同様に。「封鎖している――ということは罠の可能性は薄いのか?」「何の話だか知らんが、下に行きたいのならこいつの床を吹き飛ばせば……」その瞬間だった。がくり、と軋んだ音と共に、静止していたはずのエレベーターが重力を思い出したのは。「なに、これ!?」「上に、あの女の気が……まさか!?」チルノ達が叫ぶのと同じように、エレベーターのかごがシャフトと擦れあい悲鳴のような金属音を上げる。下手人は言うまでもなく、上で待ち伏せていた咲夜しかあり得ない。本来エレベーターは、全てのロープとワイヤーが同時に切断されでもしない限り落ちない。しかし止まった時の世界の中でエレベーターを落とそうとする行為は、その条件を容易く満たした。浮くような錯覚に囚われる、チルノ達の体。もっともそれはエレベーターが落ちている事による錯覚でしかなく、しばらくすればその錯覚分のツケを落下の衝撃として支払わせられるのは見え透いている。故に、今必要なのは……それに対して対策を講じることだ。「マッハキャリバー!」チルノがかごの床に地面に手をついて、叫ぶ。同時にエレベーターの外側から、今まで以上に異様な音が漏れ始めた。マッハキャリバーを通してかごの外側と昇降路の壁に霊力を走らせ、一時的に凍りつかせたのだ。無論今のチルノと言えども、一瞬で編み上げた氷では速度の付いたエレベーターの落下を止めるほどの硬度はない。よって即座に氷は砕け、未だに落下は続いているが……それでも減速はしている。更にメタナイトがかごの床に剣を突き立てて、下に向けて竜巻を起こす。言うまでもなく、上へと物を吹き飛ばす竜巻だ。竜巻は減速したエレベーターのかごをなんとか支えきり、昇降路の床に軟着陸させることに成功した。だが、落下の衝撃を耐え切ったことに喜ぶ暇もない。ベジータとメタナイトの首輪が電子音を発し始めていた。「二人とも、これを!」チルノが自分の付けているプレミアム首輪改を指差すまでもない。ベジータとメタナイトが慌ててプレミアム首輪改を首輪の上に付けると、はたして首輪の電子音は止んだ。電気の消えたエレベーターの中、息をつきながらベジータは扉に手を向けた。「ここは奴らの言う禁止エリア、ということか」「いや、真下に落ちた以上他のエリアに行った可能性は薄い……はずだ。 つまり禁止エリアではないが、立ち入りを防ぎたい場所であるとともに…… この会場を必要以上に探ろうとする者への罠、か」「ふん、どちらにせよ中を探ることは変わらん。 扉をぶっ飛ばすぞ」轟音と共に乗場側の扉が吹き飛ばされ、煙をかき分けるようにベジータ達三人はエレベーターから出る。広がっていたのは、殺風景で金属質な、黒塗りの空間だった。「ここが――格納庫ね」■「やっとデパートが見えてきたか」雨の中、一人の男と二人の少女の影が視線を遠くに向ける。F-3にワープしたグラハムの声色は、少しばかり安心したようだった。……チルノ達の行動やデパートの惨状を、露知らず。「……一つだけ聞くけど、デパートにいる方々はちゃんと私を受け入れるんでしょうね。 連れられてきた挙句殺される、なんて嫌よ」「言ったはずだ、君の不幸は知らないと。 殺されたくないのなら、自分の態度を改めることだ」「リン……だっけ? あまり取り繕っても、意味はないと思うよ。 自分の本心からじゃないと、気持ちって言うものは伝わらないと思う」キョン子の口から放たれた言葉に、グラハムが向けたのは……疑うような視線。それに思わず、キョン子の体は反応する。「なん、でしょうか……」「いや……随分と言うようになった、と思ってな」「あ……はい。 だって、一応魔力集めは順調だったしユベルがなんとかなるかもしれない、って」「……だといいのだがな」視線をデパートの方向へと戻すグラハムに、キョン子の体を動かすものは内心胸をなで下ろした。そう……メタナイト達は帰路、何もしなかったわけではない。オフィスビルから引き返したメタナイト達は、魔力集め(というの名の心の闇集め)を「最小限で済ました」。つまり、自分から遺体を探すようなことはしなかったが……道中にある遺体を見つければ心の闇を回収するくらいのことは、した。立ち会った遺体は四つ。それが指し示す答えはただ一つ。既に、ユベルはキョン子の体の主導権を奪い、超融合の作成もそれなりに進んでいる、ということだ。(ふふ……デパートはいい感じに心の闇で満ちているはずだ。 その後は咲夜とかいう女と、あの三人が戦っているところを目指せばいい。 一人くらいは死んでるはずさ。 それに心の闇を押し込めて熟成している妖精もいるしねぇ……!)キョンの体にいながらキョン子でない悪魔は――更に陰謀を思考し続けている。【?-? 格納庫 /2日目・午後】【チルノ@東方project】[状態]疲労(大)[装備]バスタードチルノソード@東方project派生、養由基の弓@三国志Ⅸ(矢残り5本) リボルバーナックル&マッハキャリバー@リリカルなのはStS(残弾6/6、予備12) プレミアム首輪改、方天画戟@三国志Ⅸ[道具]支給品一式、エクスカリバー@遊戯王DM葉団扇@東方project、射命丸文のカメラ@東方project[文のデイバッグ]支給品一式(食糧一食、水二食消費)、BF-疾風のゲイル@遊戯王5D'sBFデッキ@現実、デュエルディスク@遊戯王GX、サバイバルナイフ@現実至高のコッペパン@ニコニコRPG、くず鉄のかかし@遊戯王シリーズ[思考・状況]基本思考:英雄として殺し合いに乗った者を倒し皆を守る、主催を倒す1:敵は倒すだけで殺すべきじゃないのが理想、けれど現実は――2:ちょっと格納庫を調べる【備考】※空は飛べますが体力を余計に消費します※氷符 アイシクルフォールは制限対象に入っていないようです。弱体化してはいますが、支障なく使えます。但しイージーモード限定です。自機狙い5way弾は出せません※バスタードチルノソード越しに並行世界の情報を得ることで、その世界の自分の能力を使えます。ただし並行世界の自分の情報と混濁するため記憶障害などの負担が掛かります。※並行世界の知識を得ました。自分が必要とする能力を完全に再現できます。※だいぶ知的になりました。以前に勝手に部下にしたことも意味はないと思っています。※バリアジャケットはいわゆるアドベントチルノと同じデザインです。※エクスカリバー@遊戯王DMが使用可能になるのは10時間後、疾風のゲイルの使用可能は12時間後。【メタナイト@星のカービィ(メタナイトの逆襲)】[状態]ゼロマスク (半分破壊)、現状への不安[装備]七星宝剣@三国志9、ゼロの仮面(顔が入るサイズに改造、半分が損壊)@コードギアス プレミアム首輪改[道具] [雪歩のデイバッグ]コアドリル@天元突破グレンラガン、支給品一式×2(水・食料一食分消費)、至高のコッペパン@ニコニコRPG、ジャージ@へんたい東方、ナイフデスノート(鉛筆付き)@デスノート[思考・状況]基本思考:参加者の救出及びゲームからの脱出1:格納庫を調査する2:殺し合いに反対する者を集める3:脱出方法を確立する[備考]※E-2付近の川底で何か見たようです(気のせいという可能性もあります)※フランドール、スネーク、藤崎、馬岱と情報交換をしました。また、東方project出展のキャラについてそれなりの情報を得ました【ベジータ@ドラゴンボールZ】[状態]:疲労(中)、ヘタレ脱却[装備]:プレミアム首輪改[道具]:支給品一式(食料と水三食消費)、パッチンロケット@つくってワクワク、[思考・状況]基本思考:くだらんゲームを破壊し、元いた世界に帰る1:格納庫を調査する2:自由にスーパーサイヤ人になれるよう修練を試みる3:邪魔な奴はぶっ飛ばす。※参戦時期は「燃え尽きろ!!熱戦・烈戦・超激戦」でブロリーの強さに戦意喪失している頃です。※力が大きく制限されていることに気がつきました。※1マス以上離れた相手の気を探れません。それより近い相手は気の大きさ次第です。※ニコニコ動画の影響で、テンションの高低が激しくなるときがあります。※スーパーサイヤ人への変身が制限されています※修造の熱い言葉や怒りなど一定の条件下で一時的にスーパーサイヤ人に変身できます。※咲夜と情報交換をしました。ただし、言葉達の件については話していません。【F-3 東端 /2日目・午後】【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダム00】[状態] 疲労(中)、頭部にダメージ、思考異常[装備] 緋想の剣@東方project、プレミアム首輪改、ランサーアサルトライフル(41/350)@Gears of War2[道具] 支給品一式×2(一食分食糧と水消費)、DMカード(悪魔のサイコロ)@遊戯王シリーズキッチリスコップ@さよなら絶望先生、逆刃刀・真打@フタエノキワミ、アッー!、不明支給品1A-10のマニュアル(英語)及びキー@現実?(おじいちゃんのエースコンバット6)[思考・状況]1.文の分までチルノを守る+チルノの暴走を止めたい2. デパートへ移動。ロボットとやらが気になる※参戦時期は一期終了後(刹那のエクシアと相討ちになった後)。※自分を取り戻しましたが、また戻ってしまいました。※ヒテンミツルギ極意書を見ましたが、正しい理解をしてるかどうかは不明です※A-10はB-3にキーを抜いて放置しています。燃料の残量は問題有りません。 火器に関しては、ロケットランチャーを外せば万全に戦闘可能です。【鏡音リン@VOCALOID2(悪ノ娘仕様)】【状態】顔がぼこぼこ(行動には痛み以外での支障なし)、軽度の疲労、 右腕骨折(応急手当済み)、 精神疲労【装備】なし【持物】なし【思考・行動】基本思考:最後まで生き残る。1:グラハム達と行動……する?2:バトルロワイアルに恐怖。元の世界に帰りたい※色々と現実逃避しています※タケモトらの話を聞きました。【キョン子@涼宮ハルヒコの憂鬱】[状態]:健康 ユベル憑依中[装備]:DMカード【ユベル】@遊戯王デュエルモンスターズ 言葉のノコギリ(レザーソー)@school days[道具]:支給品一式×4(食料一食分、水二食分消費)、長門有希のギター、Ipod(少佐の演説の音声入り)@HELLSING カレーセット@るろうに剣心、ピーマン@星のカービィ、拳銃(6/6予備弾18)@デスノート アイス詰め合わせ@VOCALOID、海賊帽子@ミュージカル・テニスの王子様 果物ナイフ@現実、プレミアム首輪改、超融合のカード(ただのカード)@現実[思考・状況]1:(ユベルに体を乗っ取られました)※超融合のカードの作成に心の闇を三つ使用しました【ユベルの思考・状況】1:大好きだよ、十代……2:超融合をこの会場で作成し、十二次元宇宙を自分の望んだ世界に作り替える3:そのために女(キョン子)を利用し、痛みと苦しみを味あわせる。4:とうとう体を乗っ取れた……!5:彼女も誰かを愛しているのかな……?フフフ……6:言葉とチルノを利用[備考]※キョン子の体を乗っ取りました※ バトルロワイアルの会場を異世界の一つだと思っています。※ 自身の効果以外で破壊された時、第2形態、第3形態に進化できるかは不明【C-4 塚モール /2日目・午後】【十六夜咲夜@東方project】[状態]吸血鬼化、右腕喪失、攻守半減、疲労(中)[装備]時計型麻酔銃@名探偵コナン、日光遮断のための服装、メス32本[道具]支給品一式(水抜き)、 ライトセイバー@外人が想像したとてつもない日本が出てくるゲーム(RedAlart3)、 痛PSP@現実、マスクザ斉藤のマスク@ニコニコRPG [装備] [思考・状況]基本思考:優勝し、死亡者含め全ての参加者を元の所に戻すと主催に望む1:さて、と……2:今の天候の内に参加者を見つける。3:鏡音リンは頃合を見て始末。【備考】※ときちくは姿しか知りません。※時間操作は4秒が限度です。停止した後に使用するには数秒のブランクが必要です。 疾風のゲイルの効果が時間停止に効力を及ぼしているかは不明。※主催者側が参加者を施設を中心として割り振ったと推理しました。※高い能力を持つ参加者は多くが妖怪と考えています。※サムネホイホイ(出だしはパンツレスリングだが、その後別の映像は不明)は、A-5の平原に投げ捨てられました※一度幻想の法則から外れた者ももう一度幻想の法則の中にもどせば幻想の法則が適用されると推理しました。※ヤバいDISCがINしました。スタープラチナの真の能力にも気づきました。※吸血鬼化しましたが、本家吸血鬼と比べると回復やパワーアップが小さいです。※基本支給品と計量匙、及びフジキがC-4からD-4にかけて散らばっています。※塚モールで火事が再発していますが、雨のため火勢はそれほどでもありません。※べジータと情報交換をしました。しかし自分が吸血鬼であること、美希やDIOを殺害したことは伏せています。※阿倍さんのツナギ@くそみそテクニック、便座カバー@現実はDIOのデイバッグと一緒に病院の奥の部屋にあります。※激しい吸血衝動に襲われ自我と本能がせめぎあっています。しかしドナルドの魔力が消え次第半減します。 sm245 Fake 時系列順 sm247 All Fiction sm245 Fake 投下順 sm247 All Fiction sm243 風雪、士と共に幻想を風靡す(Ⅱ) チルノ sm248 硝子の雪 sm244 COUNT DOWN(下) メタナイト sm248 硝子の雪 sm244 COUNT DOWN(下) ベジータ sm248 硝子の雪 sm243 風雪、士と共に幻想を風靡す(Ⅱ) グラハム・エーカー sm249 Liar Game sm243 風雪、士と共に幻想を風靡す(Ⅱ) 鏡音リン sm249 Liar Game sm244 COUNT DOWN(下) キョン子 sm249 Liar Game sm244 COUNT DOWN(下) 十六夜咲夜 sm247 All Fiction
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1-907 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/07/12(木) 01 35 50.76 ID c54li8Il0 つかさ「あのね、キョン君…あたしは普通の人間じゃないの」 キョン「なんとなく、普通じゃないのはわかるけどさ」 つかさ「そうじゃないの、あたしね……バルサミコ星人なの!!」 キョン「ガビーン!!」 かがみ「昭和のリアクションね…」
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ハルキョンのグダデレ 有希、どうしたのかしら。 今週に入ってから、キョンばっかり見てる。 前からだったけど、今はちょっと違う感じ。 有希の目の色、どう見ても違うのよね。 恋よね。あれ。しかも、淡い恋心とかじゃないわね。 なんていうか、ベタ惚れね。あれは。 もう、バカキョン! なんで団長のあたしがこんな事で悩まなきゃいけないのよ。 どうせバカキョンが何かしたに違いないわ。 有希が何かするわけないもの。もう、バカキョンのアホ! なんであたしに相談しないのよ。雑用のくせに。 バカアホキョンね。バカアホキョンのエロキョン! キョンは有希の事どう思ってるのかしら。 でも流石にこれは聞けないわね。うーん。 キョンのバカ。あたしって者がありながら、 何をしてるのかしら。アホキョンのバカキョン。 キョンはあたしの何が不満なのかしら。バカバカキョン。 キョン、いつもあたしが一緒に居てあげてるのに、全然振り向かないし。 シャーペンで突っついても、あんまり振り向かないし。 まあ、返事はするけど。 みくるちゃんにはいっつもデレデレしてるデレキョンだし、エロキョン。 有希にはすっごく優しいヤサキョンだし。 あたしん時だけ、いっつもバカキョンかアホキョン。 あたしにも、たまにはちょっとデレキョンとかヤサキョン出しなさいよね。 「ハルヒ、似合ってるぞ」 んー。ちょっと似てなかったかな。 「ハルヒ、似合ってるぞ」 こんな感じだったかしら。 キョンもっとあたしを褒めなさいよね。 忘れてきちゃったじゃないの。録音しとくんだった。 今年の映画では、キョンにそういう台詞言わせようかしら。 それね!やっぱりあたしは天才だわ! あ、でも、どうせならもっとすごい事言わせようかしら。 「ハルヒ、どうしてお前はハルヒなんだ」 ダサイわね。 「ハルヒ、お前、超可愛いな」 うーん。キョンは超なんて言わないし。キョンが言いそうな事は…… 「ハルヒ、お前って、よく見たら、本当は可愛かったんだな」 よく見たらって何よ!最初からどこからどうみても可愛いわよ!あたしは。バカキョン! ……でもこれはちょっと言われてみたい。かも。 「俺、ハルヒが居ないとダメなんだ!」 あー。これはヤバい。これはヤバいわ。 「俺、ハルヒが居てくれないとダメなんだ!一生一緒にいてくれ!」 ヤバ。考えただけで今ちょっとクラッと来ちゃった。鼻水でそう。 でも、流石にここまで言わせたら、いくらアホキョンでも、あたしの気持ちに気付くわね。 大体、ポニーテール萌えって何よ。もう。 ハッキリクッキリあたしを好きだって言いなさいよ。 夢の中でもキョンはバカキョンなんだから。 「ハルヒ、好きだぞ」 「ハルヒ、俺と付き合ってくれ」 一生言ってくれなそう。もう。バカキョン。アホキョン。 あ~あ。デレキョンとみくるちゃんみたいにイチャイチャしてみたいなぁ。 いっそイチャキョンと、チュ~なんて。きゃ~! でもヤサキョンに優しくされたら、もう、あたし、 嬉しすぎて大変なことになりそう。デレデレしちゃうかも。 デレハルヒ?んー。ハルデレ。ハルデレラね! でも灰まみれになるのは嫌ね。やめたっと。 有希ばっかりヤサキョンでずるい。 キョンは有希が好きなのかしら。 ユキキョン。それは嫌。 ミクルキョンも嫌。大体、語呂が悪いわね。 ハルキョンがいいわ。 うん、ハルキョンはいいわね。 でも、キョンと有希が相思相愛なら、しょうがないわよね。嫌だけど。 うん、あたし、死ぬほど泣くかもしれない。 でも、有希がキョンを本気で好きなのは、見れば分かるし、 あたしがキョン取ったら、きっと有希が死ぬほど泣くわよね。 ていうか有希、泣きすぎて本当にしんじゃうかも……。 そんなの、絶対、ヤダ。 でも、ユキキョンも嫌。 もう、バカキョン! あんたがフラフラみんなに中途半端に優しくするからいけないのよ。フラキョン! 男なら、一人に徹底的にアタッキョンしなさいよね。 みくるちゃんなんて、きっと何度も何度も家で一人で泣いてるわよ。 もう。バカアホマヌケキョン!!! あんたなんか女の敵よ!テキキョンよ! あ、なんか涙出てきた。おかしいわね。花粉症かしら。 あたしは別にキョンのせいで泣いてる訳じゃないから。 それより今何時だろ。携帯どこやったかな。 キョン、今どうしてるかしら。まだ起きてるかな。 あ……ヤバ、間違って発信しちゃった。 どうしよう。何か言うこと。 えーと、明日はデレキョンじゃなくて、 ヤサキョンがいいっていうか、 ハルキョンはいいけどフラキョンじゃなくて そうじゃなくて学校ではもう少しフラキョン あ。 「なんだハルヒこんな時間に。寝るところだったんだが」 「あ、ええと、何ギョン?」 「何って、お前から電話してきたんだろうが。って、お前泣いてるのか?どうした。大丈夫か」 「あ、ヤザギョン」 「は?なんだって?お前、大丈夫か?鼻声だしよく聞き取れないんだが」 「なんでごういう時にがぎっでヤザギョンなのよバガギョン!」 「……お前、本当に大丈夫か?風邪でも引いたのか?熱あるのか?今家か?」 「う……うん、大丈夫。ありがどう。今家」 「え?お前、本当に大丈夫か!?ありがとうって聞こえたが」 「あ。うん。ぢょっど。平気。普通。大丈夫」 「全然普通じゃねーよ。なんか悩みがあるなら、聞いてやるぞ」 「……ズ」 「……今からそっち行ってやろうか?」 「あ、ダメ。ぞれは。ダメ。……ズ」 「……ズ」 「なんだよ。俺どうしたらいいんだ?」 「ごめん。……ズ」 「……」 「……ズズ」 「……」 「じゃあ、ごめん。もう切るがら」 「ごめんっておい、そんなんで切られたら、心配で寝れねえだろ」 「ひぐ。う。ぞんなごど、ズ。言うがら。よげい。ズ」 「お前な。何か言いたいことがあって掛けてきたんだろ?まずそれを言ってみろ」 「うぐ。ヤザギョンのアホ!ズズ。ぞんなズごどズ言われだらズ」 「うん。ゆっくりでいいぞ」 「」 (チーーーーン!) 「……」 「」 (チーーーーン!) 「……おーい」 あ、電話切ろう。切んなきゃ。 鼻水やっと止まった。 どうしよう。 死ぬほど恥ずかしい。顔が熱い。 なんであたし、キョンが出る前に切らなかったのかしら。 っていうか、急に優しくするな!もう、バカキョン! あたしまで調子狂っちゃうじゃない。 ヤサキョンもバカキョンの内ね。 ヴィィ-ン ヴィィ-ン あ。電話かかってきた。 ヴ 「何?」 「何じゃねーだろ。大丈夫か?突然切るなよ。変だぞお前」 「あ、ええと、うん、大丈夫。なんかね、えーと、変じゃないから」 「お前、本当に本物のハルヒだよな」 「失礼ねっ!本物よ。それぐらい声でわかりなさいよ!」 「ああ、わかった。でも、俺の知ってるハルヒは、突然泣きながら電話してきたりしねぇ」 「あ、うん。ええとなんかよくわかんない。うん」 「なんだそりゃ」 「ええと、あー。じゃあ、キョンは有希が好き?あ、」 「……は?」 「あ、違った。なしなし。今のなし。あたしはキョンが好き?じゃなくて」 「えっ?」 「あ、ごめん」 やばい。すぐ切ったけど、あたし今なんか凄いこと口走った。 どうしよどうしよ。 ごまかさないと。 ああどうしよう ああどうしよう ヴィィ-ン ヴィィ-ン あ、掛かってきた ヴィィ-ン ヴィィ-ン どうしよう ヴィィ-ン ヴィィ-ン どうしよう ヴィィ-ン ヴィィ-ン とと、とりあえず出ないと ヴィ 「俺もお前が好きだ」 「え…」 「でもな、電話じゃダメだったんじゃなかったか?」 「あ…う…あ、ダメ」 「ダメって……無しって事か?」 「いや、違って。また。涙が。泣きそう」 「変なハルヒだな」 「うん。でも、嬉しい…ズ」 「じゃあ、また、泣き止んだら電話しろよ。切るぞ」 「まっで。もう一回。…言って」 「……」 「……ズ」 「恥ずかしいんだがな。俺も、ハルヒが、大好きだ。これでいいか?」 「うう…。うぐ。まだ、あじだ」 「……ああ」 「あだじと、ひぐ。つぎあっで、いぐ。ぐだざい。」 「……ああ。……お前、なんか今日、すごく可愛いぞ」 どうしよう 死ぬほどうれしい うれしいけど 秘密にしないと 特に有希には絶対隠しておかなきゃ どうしよう でもうれしい もう。あたしのキョンはやっぱりバカキョンなのね……。ばか。 おわり う~ん。書いた我ながら無茶苦茶下らないw
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ハルキョンのグダデレ 有希、どうしたのかしら。 今週に入ってから、キョンばっかり見てる。 前からだったけど、今はちょっと違う感じ。 有希の目の色、どう見ても違うのよね。 恋よね。あれ。しかも、淡い恋心とかじゃないわね。 なんていうか、ベタ惚れね。あれは。 もう、バカキョン! なんで団長のあたしがこんな事で悩まなきゃいけないのよ。 どうせバカキョンが何かしたに違いないわ。 有希が何かするわけないもの。もう、バカキョンのアホ! なんであたしに相談しないのよ。雑用のくせに。 バカアホキョンね。バカアホキョンのエロキョン! キョンは有希の事どう思ってるのかしら。 でも流石にこれは聞けないわね。うーん。 キョンのバカ。あたしって者がありながら、 何をしてるのかしら。アホキョンのバカキョン。 キョンはあたしの何が不満なのかしら。バカバカキョン。 キョン、いつもあたしが一緒に居てあげてるのに、全然振り向かないし。 シャーペンで突っついても、あんまり振り向かないし。 まあ、返事はするけど。 みくるちゃんにはいっつもデレデレしてるデレキョンだし、エロキョン。 有希にはすっごく優しいヤサキョンだし。 あたしん時だけ、いっつもバカキョンかアホキョン。 あたしにも、たまにはちょっとデレキョンとかヤサキョン出しなさいよね。 「ハルヒ、似合ってるぞ」 んー。ちょっと似てなかったかな。 「ハルヒ、似合ってるぞ」 こんな感じだったかしら。 キョンもっとあたしを褒めなさいよね。 忘れてきちゃったじゃないの。録音しとくんだった。 今年の映画では、キョンにそういう台詞言わせようかしら。 それね!やっぱりあたしは天才だわ! あ、でも、どうせならもっとすごい事言わせようかしら。 「ハルヒ、どうしてお前はハルヒなんだ」 ダサイわね。 「ハルヒ、お前、超可愛いな」 うーん。キョンは超なんて言わないし。キョンが言いそうな事は…… 「ハルヒ、お前って、よく見たら、本当は可愛かったんだな」 よく見たらって何よ!最初からどこからどうみても可愛いわよ!あたしは。バカキョン! ……でもこれはちょっと言われてみたい。かも。 「俺、ハルヒが居ないとダメなんだ!」 あー。これはヤバい。これはヤバいわ。 「俺、ハルヒが居てくれないとダメなんだ!一生一緒にいてくれ!」 ヤバ。考えただけで今ちょっとクラッと来ちゃった。鼻水でそう。 でも、流石にここまで言わせたら、いくらアホキョンでも、あたしの気持ちに気付くわね。 大体、ポニーテール萌えって何よ。もう。 ハッキリクッキリあたしを好きだって言いなさいよ。 夢の中でもキョンはバカキョンなんだから。 「ハルヒ、好きだぞ」 「ハルヒ、俺と付き合ってくれ」 一生言ってくれなそう。もう。バカキョン。アホキョン。 あ~あ。デレキョンとみくるちゃんみたいにイチャイチャしてみたいなぁ。 いっそイチャキョンと、チュ~なんて。きゃ~! でもヤサキョンに優しくされたら、もう、あたし、 嬉しすぎて大変なことになりそう。デレデレしちゃうかも。 デレハルヒ?んー。ハルデレ。ハルデレラね! でも灰まみれになるのは嫌ね。やめたっと。 有希ばっかりヤサキョンでずるい。 キョンは有希が好きなのかしら。 ユキキョン。それは嫌。 ミクルキョンも嫌。大体、語呂が悪いわね。 ハルキョンがいいわ。 うん、ハルキョンはいいわね。 でも、キョンと有希が相思相愛なら、しょうがないわよね。嫌だけど。 うん、あたし、死ぬほど泣くかもしれない。 でも、有希がキョンを本気で好きなのは、見れば分かるし、 あたしがキョン取ったら、きっと有希が死ぬほど泣くわよね。 ていうか有希、泣きすぎて本当にしんじゃうかも……。 そんなの、絶対、ヤダ。 でも、ユキキョンも嫌。 もう、バカキョン! あんたがフラフラみんなに中途半端に優しくするからいけないのよ。フラキョン! 男なら、一人に徹底的にアタッキョンしなさいよね。 みくるちゃんなんて、きっと何度も何度も家で一人で泣いてるわよ。 もう。バカアホマヌケキョン!!! あんたなんか女の敵よ!テキキョンよ! あ、なんか涙出てきた。おかしいわね。花粉症かしら。 あたしは別にキョンのせいで泣いてる訳じゃないから。 それより今何時だろ。携帯どこやったかな。 キョン、今どうしてるかしら。まだ起きてるかな。 あ……ヤバ、間違って発信しちゃった。 どうしよう。何か言うこと。 えーと、明日はデレキョンじゃなくて、 ヤサキョンがいいっていうか、 ハルキョンはいいけどフラキョンじゃなくて そうじゃなくて学校ではもう少しフラキョン あ。 「なんだハルヒこんな時間に。寝るところだったんだが」 「あ、ええと、何ギョン?」 「何って、お前から電話してきたんだろうが。って、お前泣いてるのか?どうした。大丈夫か」 「あ、ヤザギョン」 「は?なんだって?お前、大丈夫か?鼻声だしよく聞き取れないんだが」 「なんでごういう時にがぎっでヤザギョンなのよバガギョン!」 「……お前、本当に大丈夫か?風邪でも引いたのか?熱あるのか?今家か?」 「う……うん、大丈夫。ありがどう。今家」 「え?お前、本当に大丈夫か!?ありがとうって聞こえたが」 「あ。うん。ぢょっど。平気。普通。大丈夫」 「全然普通じゃねーよ。なんか悩みがあるなら、聞いてやるぞ」 「……ズ」 「……今からそっち行ってやろうか?」 「あ、ダメ。ぞれは。ダメ。……ズ」 「……ズ」 「なんだよ。俺どうしたらいいんだ?」 「ごめん。……ズ」 「……」 「……ズズ」 「……」 「じゃあ、ごめん。もう切るがら」 「ごめんっておい、そんなんで切られたら、心配で寝れねえだろ」 「ひぐ。う。ぞんなごど、ズ。言うがら。よげい。ズ」 「お前な。何か言いたいことがあって掛けてきたんだろ?まずそれを言ってみろ」 「うぐ。ヤザギョンのアホ!ズズ。ぞんなズごどズ言われだらズ」 「うん。ゆっくりでいいぞ」 「」 (チーーーーン!) 「……」 「」 (チーーーーン!) 「……おーい」 あ、電話切ろう。切んなきゃ。 鼻水やっと止まった。 どうしよう。 死ぬほど恥ずかしい。顔が熱い。 なんであたし、キョンが出る前に切らなかったのかしら。 っていうか、急に優しくするな!もう、バカキョン! あたしまで調子狂っちゃうじゃない。 ヤサキョンもバカキョンの内ね。 ヴィィ-ン ヴィィ-ン あ。電話かかってきた。 ヴ 「何?」 「何じゃねーだろ。大丈夫か?突然切るなよ。変だぞお前」 「あ、ええと、うん、大丈夫。なんかね、えーと、変じゃないから」 「お前、本当に本物のハルヒだよな」 「失礼ねっ!本物よ。それぐらい声でわかりなさいよ!」 「ああ、わかった。でも、俺の知ってるハルヒは、突然泣きながら電話してきたりしねぇ」 「あ、うん。ええとなんかよくわかんない。うん」 「なんだそりゃ」 「ええと、あー。じゃあ、キョンは有希が好き?あ、」 「……は?」 「あ、違った。なしなし。今のなし。あたしはキョンが好き?じゃなくて」 「えっ?」 「あ、ごめん」 やばい。すぐ切ったけど、あたし今なんか凄いこと口走った。 どうしよどうしよ。 ごまかさないと。 ああどうしよう ああどうしよう ヴィィ-ン ヴィィ-ン あ、掛かってきた ヴィィ-ン ヴィィ-ン どうしよう ヴィィ-ン ヴィィ-ン どうしよう ヴィィ-ン ヴィィ-ン とと、とりあえず出ないと ヴィ 「俺もお前が好きだ」 「え…」 「でもな、電話じゃダメだったんじゃなかったか?」 「あ…う…あ、ダメ」 「ダメって……無しって事か?」 「いや、違って。また。涙が。泣きそう」 「変なハルヒだな」 「うん。でも、嬉しい…ズ」 「じゃあ、また、泣き止んだら電話しろよ。切るぞ」 「まっで。もう一回。…言って」 「……」 「……ズ」 「恥ずかしいんだがな。俺も、ハルヒが、大好きだ。これでいいか?」 「うう…。うぐ。まだ、あじだ」 「……ああ」 「あだじと、ひぐ。つぎあっで、いぐ。ぐだざい。」 「……ああ。……お前、なんか今日、すごく可愛いぞ」 どうしよう 死ぬほどうれしい うれしいけど 秘密にしないと 特に有希には絶対隠しておかなきゃ どうしよう でもうれしい もう。あたしのキョンはやっぱりバカキョンなのね……。ばか。 おわり う~ん。書いた我ながら無茶苦茶下らないw
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名称 コスト 対応キャラ 効果 キョンシーのお札 30万 芳香 我々のキョンシー 芳香が増えるAF。このAFを使用した直後にはなにも起きない。 芳香を出した状態でAFを張った次のターンに空いたスペースに同じ戦闘力の芳香が出現する。 以前は一度に3体しか増えないバグがあったが今は修正され1ターン待てば5体まで増える。 複数の芳香がいる状態から芳香が増える場合、一番戦闘力が高い芳香と同じ戦闘力の芳香が出現する。 戦闘力が一番高い芳香と他の芳香の戦闘力を同期させる効果はないため、 戦闘で芳香が倒され劣化した場合それを廃棄して、次のターンまでまたなければ戦闘力を一番上に合わせられない。 又、芳香5人だけでも3ボス同盟の絆は発動する。霊廟の守り?も合わせればお手軽に強固な守りを作れる。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1481.html
さて舞台変わってこちらは風邪で寝込んでいるキョン乃進の長屋、同僚(朋輩:ほうばい)の国木田と谷口が見舞いと称して遊びにきています。 谷「キョン乃進、風邪は如何でござるか」 キ「まだ本復いたさぬ、一両日ほど伏せっておれば直ると存ずるが」 国「体は大事にしないといけないでござるな」 谷「それにしてもキョン乃進、おぬしが休みだと姫様がご機嫌斜めで我らも大変なのじゃ、おぬしが非番の日などはいつも大騒ぎじゃ」 国「左様でござる、『キョン乃進、キョン乃進』と姫様はおぬしのことばかり」 キ「まことでござるか、まぁハルヒ姫様も新参の拙者が一番用を言いつけやすいであろうからな」 谷「……(御同役、キョン乃進は相変わらず鈍いでござるな)」 国「……(如何様左様(いかさまさよう)で、これでは姫様がご機嫌斜めなのも無理からぬことよ)」 谷「ところでキョン乃進、おぬし夕餉は」 キ「それが伏せっておったので夕餉どころか朝餉もまだなのじゃ」 国「それは一大事、早速にでも我ら両名にて粥などを作って進ぜよう」 キ「忝い、持つべきものは良き朋友じゃのぅ」 谷「任せておけ、キョン乃進はゆっくり休め」 国「おや、だれか来たようだの」 谷「どれ拙者が……こっこれは朝比奈殿、本日はいかなる御用向きで、しかしその冥途服なるものがよくお似合いでございますな」 国「なんと姫様よりの御見舞いの御使者でございますか」 谷「これは一大事、ムサイ部屋ではございますが早速お上がりください」 朝「それでキョン乃進殿の様子は如何であろうか」 国「隣の寝間にて休んでおります、一両日中には本復するであろうとのことでございます」 朝「これは姫様よりの見舞いの品、南蛮渡来の熱さましの妙薬、婆婦亜燐(バファリン)じゃ」 国「ありがたき幸せにござります、キョン乃進になりかわり御礼申し上げます」 朝「『しかとその目で確かめて参れ』との姫様よりの仰せなのじゃ、襖を開けてたもれ」 谷「その儀は平にご容赦、もしキョン乃進のせいで朝比奈殿が風邪などおめしになられたら、我ら家臣一同の一大事でございます」 キ「おい拙者は(風邪のせいか大声が出ないぞ)」 谷「病気のキョン乃進は黙っておるのじゃ」 国「キョン乃進は相長屋(あいながや)の我ら朋輩衆が責任をもって手厚く看護に勤めますれば姫様へは何卒よしなに」 谷「お帰りでございますな、夜道は危のうござる、我ら両名が御殿までお送りいたしましょう」 国「(おい谷口、おぬし褌がゆるんでおるぞ)」 谷「(これはしたり、すぐに締め直さねば)」 国「早くいたせ、愚図愚図いたしておるとおいてゆくぞ」 谷「準備が出来申した、参りましょう朝比奈殿」 キ「(おいおい拙者の夕餉はどうなる、朋輩衆の手厚い看護はどうなったのじゃ、大体御殿はすぐそこだぞ)」 キ「(あいつらいっちまいやがった、一体何が朋友だ、しかし今日もそうなのじゃが非番などでハルヒ姫様にお目通りせぬと どうにも落ち着かぬのぅ、これも忠義のあらわれであろうか……早くまたハルヒ姫様にお目通りしたいものじゃ)」 キ「(ハルヒ姫様に初めてお目にかかった時のことを思い出すのぅ、あれはまだハルヒ姫様にお仕えする前で実家におったころじゃったな)」 ……父上の代わりに当番で組合の辻番所に詰めておったときじゃったなぁ 胡乱(うろん)な娘がいるとの注進があったので糾しに出向いたのじゃ、そうしたら目の覚めるような美しい娘御がおって……。 ハ「只の町人に興味はない、この中に南蛮人、忍者、天狗、隠れ切支丹がいたらわらわの前に出て参れ」 キ「……こりゃ娘御、その尋ねたき儀があるによって辻番所まで同道されたい」 ハ「おぬし忍びの者かそれとも隠れ切支丹か」 キ「そのような胡乱なものではない、拙者はそこの番所の当番の者でござる」 ハ「なら用はないが、はて……、おぬしどこかでわらわと会うたことはないか」 キ「全く覚えがござらぬ、とにかく番所までご同道願いたい」 ハ「以前より番所の中を見たいとおもっておった、良き機会じゃによって同道して遣わす」 キ「ありがたき幸せ(適当にあわせておくか、しかし申しておることは奇妙だが身なりや立ち居振る舞いはかなりな良家の子女といった所じゃな)」 ハ「これ番所は遠いのか」 キ「すぐそこでござる(銀杏返しの髷に挿しておる黄色い飾り櫛一つみても本鼈甲の超高級品だし、南蛮柄の拝美須賀主振袖も並の者では身につけられられぬ逸品じゃ、しかしどちらもよく似合っておるな…… これはひょっとするとちょっと頭の可哀想な、どこぞの姫君が屋敷を抜け出したってところか、何にせよ扱いには注意が必要じゃな)」 キ「その……忍びの者や隠れ切支丹などを探しておいでかな」 ハ「その通りじゃ、おぬしするどいな、なかなか見つからんのじゃがのぅ」 キ「あぁ、探し方が間違っておりませんかな、問いただしてすぐに名乗り出るようでは忍んでいる者でも隠れている者でもありませんからな」 ハ「むぅ、おぬしのいう通りじゃ、これは探し方が間違っていたやも知れぬのぅ それにしてもおぬし気が利くのぅ、ところでその方は今はなにをしておるのじゃ誰かに仕えておるのか」 キ「貧乏旗本の三男坊、俗にいう冷や飯食い(ひやめしぐい)でござる」 ハ「冷や飯食いか、よくわからぬが面白い言葉じゃの、時にその方わらわに仕えてみぬか」 ……おや誰か来た様じゃ国木田あたりが戻ってきてくれたのかのぅ…… 次へ
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森と言うには少し木の数が足りぬ雑木林の中を、桂ヒナギクは日本刀を携えて歩いていた。 その可憐な顔は緊張にこわばり、彼女が並々ならぬ警戒心を抱きながら移動していることを表している。 そしてその警戒は、自分に対して忍び寄ってくる気配を捉えていた。 「誰!?」 日本刀に手をかけながら、ヒナギクが声の方向に向かって叫ぶ。するとすぐに、木の陰から男子生徒が姿を見せた。 「俺だ、桂」 「キョンくん……」 仲のいい相手の顔を確認して、ヒナギクは一瞬警戒を緩める。だが、彼女はすぐさま緩めた警戒を元に戻した。 ここは殺し合いの真っ只中。友人と言えどもそう簡単に心を許すわけにはいかないのだ。 「そう怖い顔するなって。俺はお前を攻撃するつもりはない」 「口では何とでも言えるわ」 「よく考えてみろ。日本刀持ったお前に、俺が素手で勝てると思うか? 勝負するだけ無駄ってもんだ」 「あなたにも武器が支給されてるはずだわ」 「わかったわかった。そこまで言うなら俺が支給された物を見せてやるよ」 そう言うと、キョンはポケットから携帯電話を取り出した。 「それ、携帯電話じゃない。それなら私にだって……」 「まあ最後まで話を聞け」 眉間にしわを寄せながら、キョンは携帯電話の下部を指さす。そうされて、ヒナギクは初めて気づいた。 彼の携帯電話には、ヒナギクのものにはないパーツが装着されているのだ。 「何よそれ?」 「首輪探知機、だそうだ。これをケータイに接続すると、半径300メートル以内にある首輪からの電波をキャッチできる……らしい」 「レーダーみたいなもの?」 「そういうことだ。俺がお前の近くに来たのは首輪の反応があったからであって、他意はない。じゃあな」 キョンはその場から立ち去ろうとして、すぐに足を止める。 「おっと、危ねえ。大事なことを言い忘れてた」 「何?」 「お前も殺し合いに積極的じゃないんだろ? だったら、その、あれだ。 キョン子とかハルヒに会ったら、守ってやってくれないかな? お前の強さは、俺もよく知ってるし」 「ああ、そういうこと」 キョンの言葉を聞き、ヒナギクは微笑を浮かべつつ溜め息を漏らす。 「何だよ、その反応は」 「別に。それよりその話、半分引き受けてあげるわ」 「はあ? どういうことだ? まさかどっちか片方しか守ってくれないとか言うんじゃ……」 「違うわよ」 戸惑うキョンに、ヒナギクが歩み寄る。 「私があなたと一緒に行ってあげる。その二人をあなたが見つけたところで、武器がないんじゃ守りきれないでしょ?」 「そういうことか……。それなら、ありがたくその気持ちいただくぜ」 「決まりね。それじゃ、行きましょ?」 キョンの前に立ち、ヒナギクは歩き出す。 「桂……済まないな」 「何言ってるのよ、友達のために何かするのは人として当然でしょ?」 「そう言ってくれると、こっちも気が楽になるぜ」 「さあ、レッツゴー! こんなくだらないゲーム、とっとと抜け出すわよ!」 大切な人を守るために、そしてその思いを抱く友を守るために。二人は、前に進む。 【9番 桂ヒナギク】 【学年】高1 【状態】健康 【所持品】日本刀 【能力】知力:A 体力:A 時の運:E 【12番 キョン】 【学年】高1 【状態】健康 【所持品】首輪探知機 【能力】知力:D 体力:C ツッコミ:S クロス第8話へ クロス第10話へ 【9番 桂ヒナギク】 Former 初登場! Next クロス第21話 【12番 キョン】 Former 初登場! Next クロス第21話
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autolink SY/WE09-01 カード名:キョン&古泉 カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:1500 ソウル:1 特徴:《超能力》?・《SOS団》? 【自】このカードがリバースした時、このカードのバトル相手のレベルが0以下なら、あなたはそのキャラをストック置場に置いてよい。そうしたら、あなたは相手のストックの下から1枚を、控え室に置く。 古泉「世界は平和そのものです」 レアリティ:C illust.- 初出:コンプティーク 2009年5月号 浴衣の陽介と似た、疑似レベル0相打ちキャラ。リバースした際に、バトル相手のレベル0キャラをストックに飛ばすことができる。 相手のアンコールを封じるだけでなく、バトル相手がリバース時にコストを払って思い出に飛ぶ能力持ちの場合、 こちらからバトルを仕掛けて相打ちorバトルに負ければ発動させないことが可能。 また相手のストックに置かれているカードの順番を操作できるため、うまく使えば相手のキーカードをストックの下の方に埋め込むことができる反面、 相手のストックの一番底がCX等の有用カードだった場合は相手の手助けをしてしまうことになりかねない。 このカードを有効活用するには、相手のストックに何が置かれたか記憶しておく必要があるだろう。 同タイトル内にはリバース時に《SOS団》キャラへのパンプが可能なレベル0相打ち持ちの温泉のハルヒがいるが、 色褪せた世界が使用禁止になり、控え室から舞台に置くレベル0の団長キャラとして使用可能だった温泉のハルヒの有用性は減少しているため、 自分のスタイルにあった方、もしくは両方を採用するといいだろう。
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効果モンスター 星6/炎属性/悪魔族/攻2800/守1800 このカードを除く自分の手札を全て墓地に捨て、 さらに自分フィールド上の攻撃力2000以上のモンスター1体を 生け贄に捧げなければ通常召喚できない。 相手フィールド上モンスター1体につき このカードの攻撃力は200ポイントアップする。 このカード以外の自分フィールド上のモンスター1体につき このカードの攻撃力は500ポイントダウンする。 16スレ目 286名も無き決闘者 (ワッチョイ e554-BP9Y)2019/04/26(金) 21 39 26.44ID OR/ShO8e0 ディスアドと弱体化が奇跡のマッチをするデッキが存在するのだ 見てもらえれば分かる通り、驚くほどのディスアドとしょっぱい強化、そしてそれ以上の弱体化効果を併せ持つモンスター。 正直に言って、この世のほとんどあらゆるデッキでクズ扱いされても仕方がないとすら思える。 しかし、運命は彼を見捨てなかった。このディスアドと弱体化が奇跡のマッチをするデッキが存在するのだ。 それが【秒殺の暗殺者1ショット】である。 本スレのwikiにも書かれているこのデッキ、あまのじゃくの呪いを発動した上で秒殺の暗殺者+トライス+シール+手札2枚で2回直接攻撃し勝利するのが勝ち筋である。 しかしこのデッキ、暗殺者が効果を無効にされたり暗殺者がそもそも引けないといった事態がかなりある。 装備カードはアームズホールやパワーツールで、あまのじゃくはリリスでサーチできるため問題ない。 だが星4、攻撃力防御力共に2000となるとサーチもリクルートも厳しいのだ。 せっかくそれ以外の勝ち筋は揃っても動けない…そんな時、暗殺者の代理役になれるのがヘルバーナーなのである。 なにをふざけたことを、皆さんそうお思いだろう。 だが、彼の効果と秒殺の暗殺者、そしてその周辺カードは悉く好相性なのだ。 まずは特殊召喚について。 まずこのデッキで暗殺者以外のコンボが揃った場合、絶対に2枚の手札がある。 つまり、ヘルバーナーと捨てる用の手札が揃っているのである。 召喚さえできれば、トライスとシールの攻撃力減少値の合計は1500。あまのじゃくがあれば1キル確定である。 装備魔法はセットしたターンに発動できるので、手札を捨てる際に巻き込まれることも無い。 リリースする攻撃力2000以上のモンスターは効果を無効にされた暗殺者や仕事を終えたパワーツールが賄ってくれる。 特にパワーツールは相性が良く、レベル3チューナーにはパラディオンやジェネクスバードマンが、 レベル4にはクラウンブレードやゼピュロスがいるため召喚権を使わず呼び出すのも簡単。そのままヘルバーナーを呼び出せるのだ。 そして自身を特殊召喚できるモンスターを多く採用することで、ヘルバーナーの攻撃力はさらに下がる。 ヘルバーナー+トライス+シールだけでも相手モンスターが1体までなら大丈夫だが、現環境でそれはまずない。 だが先ほど挙げたモンスターの内、レベル4側は自分メインなら墓地に送ればほぼいつでも呼べる。 ヘルバーナー召喚時に彼らを捨てることで、1キルはさらに成功しやすくなる。 またここまでやって攻撃力が足りない場合も、効果を消された暗殺者と彼らでガンマンに繋いで止めという動きも可能。 暗殺者に装備をしてから効果を消されても≪力の集約≫でヘルバーナーに、と無駄がない。 惜しむらくはヘルバーナーもサーチできないことだが、暗殺者とヘルバーナーそれぞれ3積みならまず引けるだろう。 ヘルバーナーは単体では使えない。当たり前だ。バーナーだけでは火はつかない。 しかし着火剤となるデッキさえあれば、その炎は何処までも大きくなる。 あなたのデッキと共に相手のライフを燃やし尽くすその日を、今日もヘルバーナーは待っている。 16スレ目 286名も無き決闘者 (ワッチョイ e554-BP9Y)2019/04/26(金) 21 39 26.44ID OR/ShO8e0 このカードも評価できるとは恐れ入った焼き殺してしまえばデメリットもクソも無いもんな ヘルバーナーは魔界発冥界行きバスからサーチ可能素出しからトラタンで暗殺者に繋げられるのも好相性 16スレ目 974名も無き決闘者 (ワッチョイ 0d54-iNuD)2019/08/10(土) 17 35 57.43ID hkYKanGK0 自分自身が悪堕ちした時に アニメGXにて万丈目も使用したこのカード 一目見て分かるようにやたらと召喚条件が重いわりにデメリットまである悲しきモンスターである しかし恐るべき力が秘められて居たのだ… まずイラストに注目してみて欲しい なんとこのモンスター《ラーの翼神竜》と融合したマリクや使い手のパラドックスと一体化した《Sin トゥルース・ドラゴン》と同じような見た目をしているのだ! この時点ですでに神のカードと同等の能力を秘めているのが読み取れる また、このスレではたびたび悪堕ちした友人を救うアドバンテージがあるという評価をされることがあるのはご存じだろうか ヘルバーナーは逆に自分自身が悪堕ちした時に召喚し、一体となることで強大なボスである感じを演出できる【悪堕ちした時アド】が豊富に含まれているのだ その時デッキの主軸とするならば悪そうで手札コストが比較的痛くなく、生贄の確保もしやすい【インフェルノイド】に投入するのが筆者のおすすめである 他にも《聖刻龍-トフェニドラゴン》を生贄にヘルバーナーを召喚し効果を活用して《聖刻龍王-アトゥムス》からお好みな悪そうドラゴンを呼び出すのも面白い このように新たなるアドバンテージを得ることができる《炎獄魔人ヘル・バーナー》で充実した悪堕ちライフを送ろう! 16スレ目 974名も無き決闘者 (ワッチョイ 0d54-iNuD)2019/08/10(土) 17 35 57.43ID hkYKanGK0 ちょっと悪堕ちして融合してくるわ! カッコいいカードやかわいいカードだけじゃないヘル・バーナーのようなカードもあるからデュエルもストーリー楽しいということワクワクを思い出させてくれた アドに欠かさないこのスレだからこその評価 17スレ目 28名も無き決闘者 (ワッチョイ b192-KAPd)2019/08/11(日) 22 11 31.88ID p1zvuORS0 デュエリスト諸君ならば一度くらい焼肉を食べた事があるだろう 通常召喚の条件が厳しすぎて特殊召喚しかまずされないカード。 しかしその特殊召喚も肝心の効果の方が役に立たない為、そもそもこのカードを採用する理由が無いというありさま。 が、そんなデュエルにおけるアドバンテージなどこのカードの真の効果をもってすれば些細な事である。 このカードは世にも珍しい「焼肉アド」を持つカードなのだから… 「焼肉アド」とは? 遊戯王OCGを遊んでいるデュエリスト諸君ならば一度くらい焼肉を食べた事があるだろう。ここで言う焼肉とは読んで字のごとく「焼いた肉」だ。 では肉を焼くにはどうすればいいのか?そう、炎が欠かせない。 それでは上記のカードを振り返ってみよう。ふむふむ、「炎獄魔人ヘル・バーナー」は炎属性のカード… そう、「炎獄魔人ヘル・バーナー」は肉を焼く上で欠かせない存在なのだ! 勿論これだけではない。例えばバーベキューのような店ではない場所での焼肉ならば、ガスコンロが必要だろう。 ガスコンロ…即ちバーナーが必要なのだ。 それでは上記のカードを振り返ってみよう。 …そう。 (炎獄魔人ヘル・)バーナーが必要なのである! これこそが「炎獄魔人ヘル・バーナー」の持つ「焼肉アド」だ! こうなれば話は大きく変わってくる。 まず焼肉を食べるという事は至福な事なのだ。 そして不思議なことに、肉とはただ焼くだけでもうまいものである。 加えて地獄の炎ときた。この現世ではお目にかかれない地獄の炎を使った焼肉である。これの期待値は非常に高い。 なんでも聞いた話によると罪を犯した死者への罰として、地獄の炎はその身を炎に包みこむ。だが罪人は死に至らず永遠も苦しみを味わう続け、改心し罪を償うという。 これはつまり、肉が焦げない炎という事だろう。焦がさず、かといって生焼けでもない程よい焼き加減のお肉。 地獄の炎で焼いた肉は想像するに絶品である。まさに焼肉界において最強に位置する火力なのだ。 元々デュエルでの使用を想定していないデザインだと言わんばかりにこれでもかと「焼肉に使う炎へのこだわり」が伝わってくる「炎獄魔人ヘル・バーナー」。 焼肉の為に生きている人々もいる事を考えると、その至福をこれ1枚で手にすることが出来るこのカードは、下位でもクズでもないのは明白である――― 17スレ目 28名も無き決闘者 (ワッチョイ b192-KAPd)2019/08/11(日) 22 11 31.88ID p1zvuORS0 このカード以外の自分フィールド上のモンスター1体につきこのカードの攻撃力は500ポイントダウンする。他人に煩わされずに一人焼肉を楽しみたいという意思表示だったのか うおおん!俺は人間火力乙電機だ!卓上に並ぶ極上の肉(相手モンスター)に興奮して攻撃力があがっていたのか……たしかに他にモンスターがいたら自分の取り分が減る攻撃力も下がる納得のカードデザインすぎる wikiも匙を投げたクソザコカードの極北。ハイリスクローリターンの具現とも言うべきどうしようもない性能を誇る。…という謂れ無き誤解を受けている。 しかし、どんなカードにも使い道は存在するもの。このカードが輝くデッキも存在することをご紹介しよう。 まず着目するのは、「悪魔族」「攻撃力が高い」という点。《E-HERO ダーク・ガイア》の素材にうってつけと言える。 相方の岩石族としては、炎属性サポートを共有でき、ヘルバーナー自身を素材として特殊召喚可能な《エルシャドール・エグリスタ》がよいだろう。現環境ではリンク召喚が幅を利かせていることも、エグリスタにとっては追い風。 例として、手札に《ダーク・コーリング》《影依融合》があり、相手場にEXデッキから出たモンスターが存在するとき 影依融合からヘルバーナーと《シャドール・ヘッジホッグ》を素材にエグリスタss、ヘッジホッグで下級シャドールをサーチしてそのままns、 下級シャドールとエグリスタで適当なリンク2ss、エグリスタ効果で影依融合を回収、ダークコーリングでエグリスタとヘルバーナー素材でダークガイアss 結果、攻撃力5250のダークガイア+任意のリンク2が手札消費実質1枚で爆誕する。 HERO絡みでは、ダークガイア以外に《E-HERO マリシャス・デビル》《E-HERO マリシャス・ベイン》《E・HERO ノヴァマスター》の素材としても活用可能な点も見逃せない。マリシャスデビル、ノヴァマスターとは属性が一致する点でも好相性。 HEROとシャドールは共に融合を主体としたテーマで、ここでも相性が良い。 ここまで読んで「ヘルバーナーでなくてもええやん」と思った方もいるだろうが、読み飛ばすのはもう少し待ってほしい。 確かに、【種族】【属性】【高攻撃力】だけを活かした使い途なら、《コアキメイル・ヴァラフール》や《絶対服従魔神》を使った方が良いかもしれない。 だが、ヘルバーナーのもう1つの強みとして、【レベル6】である点が挙げられる。 「レベル6・炎属性・悪魔族」は、《召喚獣プルガトリオ》から《ダウンビート》でリクルートできるのだ。 手札に《召喚士アレイスター》+ダウンビート+炎属性モンスターがあれば、召喚権+素材とダウンビートの実質二枚消費でヘルバーナーを降臨させられる。 アレイスターの融合ギミックもまたHEROやシャドールと噛み合うため、無理なく採用できる。 戦闘面でも、プルガトリオをヘルバーナーに変換する意味はある。 素の攻撃力はヘルバーナーが500勝り、魔法罠を勘定から除けば上昇率も同じ。自分のモンスターが一体のみで、相手の魔法・罠の枚数が二枚以下ならば、ヘルバーナーの方が高打点を出せる。 青眼{相手であってもタイマンなら相討ち、2体目以降の相手モンスターが居れば一方的に殴り勝てるというのは、ヘルバーナーの大きな優位点と言える。 更に付け加えるなら、プルガトリオを墓地に置きつつ後続を出す行為にも大きなメリットがあるのだ。 《召喚獣エリュシオン》を融合召喚する場合は素材の片割れとして召喚獣を使わなければならないが、召喚魔術を使う場合は墓地のモンスターも素材に充てられる為、プルガトリオをヘルバーナーに変換することで頭数を確保しつつエリュシオンを降臨させられる。 例として、融合召喚したプルガトリオが次ターンまで生き残った場合、 ダウンビートでヘルバーナーss、アレイスターns召喚魔術サーチ、アレイスターを素材に《転生炎獣アルミラージ》ss、アルミラージと墓地のプルガトリオを素材に召喚魔術でエリュシオンss …と動けば、大型モンスターを二体並べることができる。 エリュシオンで殴った後効果で相手の場を一掃すれば、後に残るのは無人の焦土とヘルバーナーのみ。攻撃アップが望めない代わりに、エリュシオンがいなくなるので攻撃ダウンも解除される。 フィールドを一掃された上に2800打点を食らう相手は堪ったものではないだろう。 メインデッキに入るレベル6・炎属性・悪魔族は、ヘルバーナーに加え《レッド・ウルフ》《インフェルノイド・ベルフェゴル》の3枚。 レッドウルフは攻撃力が貧弱な為、差別化は容易。 ベルフェゴルは特殊召喚モンスターであり、リクルートが効かない。 ヘルバーナーは『レベル6・炎属性・悪魔族で、攻撃力が高くリクルート可能』という唯一無二のカードなのだ。 バトルゾーンで活躍させることを考えるならば、ダウンビートせずプルガトリオを普通に使う方が無難なのは否めないが、ヘルバーナーが活きる場面も確かに存在する。何より、ヘルバーナーを活躍させたいという熱い思いの前では多少の性能差は些事であろう。 また、召喚獣ギミックを採用するならプルガトリオに加え《召喚獣メガラニカ》も採用したい。単純なアタッカーとしても強力だが、打点のある岩石族ということは即ちダークガイアの素材としても優秀。エグリスタとは状況を見て使い分けよう。 融合軸のHEROであればほぼ採用される《V-HERO ヴァイオン》《D-HERO ディアボリックガイ》セットの存在から、ランク6エクシーズ召喚に繋ぐことが出来るのも見逃せない。プルガトリオとトランスターンで呼び出せるヴァラフールとは、この点が大きな差別化ポイントとなる。 ヘルバーナーは各種蘇生札や上記のダウンビートで呼び出すのが基本だが、手札のディアボリックガイをコストにヘルバーナーを出すだけで一応エクシーズ召喚の準備が整うのは、最終手段として覚えておこう。 ダウンビートは、他にも中々面白い動きを可能にする。 ヴァイオン+ディアボセットに挟んで新規V・HERO組や幻影騎士団にアクセスしたり、シャドールの効果トリガーになりつつ後続を確保。 また、融合モンスターからリクルート出来る中で無理なく採用できそうな中では、 ダークガイア→《E-HERO マリシャス・エッジ》 マリシャスベイン→《カオスハンター》 《召喚獣ライディーン》→《E・HERO エアーマン》 等がある。 《リプロドクス》を採用すれば、更に多くの組み合わせでリクルートが可能になる。炎・闇属性と悪魔・戦士・魔法使い族が混在する構成上、種族か属性を変更するだけでアクセス先がグンと広がるのだ。 搭載できそうな属性・種族サポートについても簡単に紹介しよう。 炎属性サポートはやはり《火霊術-「紅」》。ヘルバーナー、エグリスタ、マリシャスデビル、プルガトリオ…と高攻撃力の炎属性を多用するため、フィニッシュに最適。 悪魔族サポートでは、ヘルバーナーをサーチ可能な《魔界発冥界行きバス》、ヘルバーナー蘇生から即ランク6に繋がる《死霊操りしパペットマスター》、 ヘルバーナーを墓地に送り墓地融合や蘇生を補助する《魔サイの戦士》、ただでさえ高い戦闘力を更に補強するダメ押しの《冥王の咆哮》等が候補に挙がる。 以上の要素を全てぶちこんだのが【炎獄シャドールHERO召喚獣】。ヘルバーナーを素材とした高攻撃力の融合モンスターを軸に殴る、攻撃的なデッキに仕上がった。 このように《炎獄魔人 ヘル・バーナー》は断じてクソザコではなく、替えの効かない唯一無二の活躍が出来るカードだということがお分かり頂けたかと思う。 燃え盛る獄(ひとや)に繋がれ、隣に立つ者すら拒絶し焼き尽くしてきた魔神。しかし孤独な戦場で振るう力は、彼の真価などでは断じてない。並び立つ仲間の存在こそが、彼を「クソカードの烙印」という牢獄から解き放つのだ。 17スレ目 168名も無き決闘者 (ワッチョイWW b188-MGGG)2019/08/18(日) 14 11 27.61ID av0DP51B0 ヘルバーナー大人気だな既に4回くらい評価されてるその中でもかなり骨太な評価 あらゆる方面からヘルバーナーを活かそうとしててこれは読みごたえある 複数の融合テーマによって種族と攻撃力活かす発想は恐れ入った 関連カード 秒殺の暗殺者 Tag:【インフェルノイド】 【シャドール】 【召喚獣】 【地獄】 【炎獄シャドールHERO召喚獣】 【秒殺の暗殺者1ショット】 【聖刻】 【HERO】 イラストアド ワンキルアド 悪堕ちした時アド 悪役用 正当評価 焼肉アド
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3492.html
日曜日。それは俺にとって、迫り来る月曜日という名の強敵と戦う前に疲れを取る為の貴重なホリデイだ。 この日もいつもならばハルヒが企画する面倒ごと――の代表行事として、不思議探索が挙げられる――に振り回され、余計に生命のエネルギーを吸い取られるハメになってしまうのだが、今日は例外だ。 どういう風の吹き回しか、それとも何やら企んでいるのか、ハルヒの奴今日は休みだと言い出した。理由は解からないがどうせ知ったところで俺がどうこう出来るはずもなく、出来ることは唯ひとつ、今日一日をゆっくり休むことだけだ。 自室でずっと寝転がっていても暇だと判断してベッドの下に隠してある俺の宝物――別名、『女の楽園聖書』と呼ぶ――を取り出そうかと手を伸ばして掴むと、部屋のドアの向こうから妹の声が耳に届いた。 「キョンくーん!お客さんだよーっ!」 「ああ、解かった」 適当に一言返事をして聖書をベッドの上に置いてから、俺は思考を巡らせる。……誰だ? くそ、お客さんだけじゃ情報が少なすぎるぜ。 とりあえず俺はよだれて猥らな服を脱ぎ捨て、白Tにジーパンに着替えて1階へ降りる。階段下には既に妹が待ち構えていて、 「女の子だよ!」 と意味深な笑みを浮かべていた。古泉のような笑い方はやめてくれ。お兄さん泣いちゃうぜ。 俺は玄関の扉へ駆け寄りドアノブを捻って押すまでの動作を数秒で済まして、扉の向こうに佇んでいた馴染みある知り合いと目が合った。 「やあキョ……じゃなくて。キョン、お邪魔するわよっ」 「少しの間だけお邪魔するよ、キョン。」 なっ……予測していた敵の数より多いだと!? それにハルヒと佐々木、なんだその喋り方は! 「くっくっ、いつも通りさキョン。それより、部屋へ上がらせてくれないか?」 喉の鳴らせ方に口調、どうみてもいつも通りじゃないぞハルヒ。 「とりあえずキョンの部屋に行きましょ。」 うおい佐々木! 勝手に人の家に上がるな、お前らしくない! ……えーと、なんだ。まず整理しよう。最初に俺に話しかけたのがハルヒ口調の佐々木で、その次に佐々木口調のハルヒだった。状況が上手く掴めないぞ、なんじゃこりゃ! 俺をからかう他に目的が見当たらない。って佐々木、部屋に入るなっ! 「ちょ、ちょっとキョン!なによ、これ!」 だから佐々木、その口調はやめ……あ゙あ゙ぁぁーーっ!? それは俺の聖書じゃねーか!! しまった、取り出した後隠し忘れていた!! 「キョン、キミがこんな俗な内容の本を……」 「サイテイね!」 危うく変な錯覚に陥りそうになる。ハルヒに佐々木の喋り方に違和感があり過ぎる。いやいや、そんなことよりまずこの状況を回避する方法を…… 「とりあえずこれは没収ね。後であたしが捨ててきてあげるから。」 そう言って俺の聖書を鞄に入れる佐々木の顔はどこかニヤけていた。 「待ってくれ佐々木さん。それはあたしが預っておくよ。」 どうやら俺の手元から聖書が離れていくことは規定事項と化してしまったようだ。……ん? 「ハルヒ、佐々木は女同士の場合は女言葉で話していたぞ。」 「えっ?そうなの?」 「俺と話す場合は『そうなのかい?』程度になるんじゃないか?」 「は、え、えっと……もういいわ!やめましょう、佐々木さん!」 「もういいの?随分と早かったわね。」 なんだなんだ、今回は何を企んでいるんだ? 「で、キョン!どっちが良かった!?」 ……は? 「クーデレなあたしと、ツンデレな佐々木さん、どっちが良かったって聞いてるのよ!」 クーデレのハルヒって……クールなところしか見れてねぇじゃねぇか。佐々木もツンのところだけだし。 「キョン、どっちが魅力的に見えたんだい?」 確かにどっちも今日は違って見えたが……何か違和感があったな。 「やっぱり、ハルヒと佐々木には、それぞれの性格が似合ってるんじゃないか?」 「それじゃあ勝負にならないじゃない!」 「勝負?」 「ああもう、今日こそどっちがキョンを取るか決めれると思ったのに!帰るわよ、佐々木さん!」 「ええ。またね、キョン。」 「あ、ああ……。」 俺は、まるで早送りしたような足取りで俺の家を後にした二人を見送ることも出来なかった。 一人ポツンと部屋に取り残された俺は、ただ何とも言えぬ虚無感に包まれるハメになった。 っていうか、俺の聖書返せよ!! end